嫌儲ってそんなにおかしなことじゃない
結論:三浦健太郎自重。
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080620/1213943040
ニコニコ動画、これの登場により嫌儲勢力がかなり拡大しました。
http://d.hatena.ne.jp/m-bird/20080620/1213962543
勘違いした嫌儲厨は有害で問題だと思うけど、嫌儲って感情それ自体は、実はわりと自然な事のはずだ。
例えば、自分の仲間内にギャグセンスがあっていつも仲間を笑わせていた奴がいたとしよう。日が経つに連れ、そいつの逆は磨かれる一方。テレビのつまらない芸人なんかよりよっぽど面白く、仲間うちでの人気も高い。それが、ある日を境に、ギャグを言う際にそいつがこう言い出したらどうだろう。
「俺のギャグはプロレベルのコンテンツだから、お前ら金払え」
ニコ動なんかの場合、自分はニコ厨じゃないのでよくわからないけど、投稿者も視聴者も緩い仲間意識みたいなものがあるように思える。仲間同士で楽しくやってきたのに、人気が出たらいきなり金寄越せ的に手のひらを返されたら、誰でも裏切られたという思いを抱くのではないか。
2chスレまとめアフィブログも、もっとも嫌われるのは、アフィブログで自分か稼ぐための都合のよいスレを立てることだ*1。これも、仲間内でのやり取りを楽しむ場に、自分の金儲けを持ち込むということで、裏切り行為と感じるのもおかしくはない。
嫌儲の感情のひとつの重要な原点は、仲間の裏切りに対する反発だ。
有用なものを提供することで、対価を得ることは、至極まっとうなことだ。ここを勘違いしている嫌儲厨は、さすがに脳みそがお子ちゃま過ぎるので、
ガキの反発なんぞ相手にしなくていい
http://www.nurs.or.jp/~ogochan/essay/archives/1285
でよいと思う。しかし、この一言で嫌儲の自然な感情を十把一絡にしては、話は進まない。
では、先の例をちょっと変えてみよう。
自分の仲間内にギャグセンスがあっていつも仲間を笑わせていた奴がいたとしよう。日が経つに連れ、そいつの逆は磨かれる一方。テレビのつまらない芸人なんかよりよっぽど面白く、仲間うちでの人気も高い。それが、ある日、そいつがこう言い出したらどうだろう。
「俺、芸人として事務所に登録したんだ。さっそく今度営業に行くよ」
これはさっきの例とは逆に、仲間として応援したくなるのが自然ではないか。彼がプロとして人気が出て、たいそう稼ぐようになったら、それをもって嫌われるどころか、仲間は自慢にすら思うのではないか。嫌儲の憎悪の原点は、仲間の裏切りなのだ。だから、さらにこうなったら、やはりそいつは嫌われるだろう。
芸人として登録したそいつは、テレビにも出るようになって、たいそう稼ぐようになった。久しぶりに元の仲間で集まってだべるときに、そいつがこう言ったとしたらどうだろう
「俺のギャグはプロのコンテンツだから、お前ら金払え」
彼を批難する仲間たちは、嫌儲のクソガキと罵られるべきだろうか。
多分誰も読まない追記
本エントリの趣旨は、「嫌儲と言っても割と普通の感情成分も含まれてるよ」って事であって、「嫌儲が正義であって嫌嫌儲は死ね」と言うものではない。
もちろん他にも感情成分はあって、その中の
自分ではなく他人や知り合いが儲けているのがなんとなく気に入らない
http://d.hatena.ne.jp/strange/20080624/p1
というのが、このレッテルが印象づけるものであり、一番醜い成分だ(だから嫌嫌儲がこう名付けた)。
多様な成分を無視してレッテルを貼った者の意図通りのステロタイプで判断するのはバカの壁という奴だろう。ブコメで一名が指摘無しに「話にならない」とか自己完結してるのは、まさに話にならない人と言える。
その面白いやつは「仲間」だったんですか?
核心と思います。仲間意識なんてのは酷く曖昧なので認識の齟齬や問題は起きるもの。本件もその一例かと。